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草履(雪駄)の強度と素材
2024/2/29
皆様こんにちは。
朝から、あれ?今日から3月だっけ??と
うるう年だということを、すっかり忘れていました ^^;
このところ草履の話題ばかりですが、
今日は草履(雪駄)の表皮に使う素材についてです!
草履の表皮には、数えきれないくらいの種類の
素材が使われています。
よく使われる素材としては、
牛革、合皮、織物(佐賀錦等)、帆布
い草(畳表)、パナマ(夏用)なんかが一般的です。
ちょっとマニアックな素材としては
エキゾチックレザー系のクロコダイル、
オーストリッチ、像革、スティングレー(エイ)
シャークスキンなどが使われた草履や雪駄もあります。
そして、激レアとして
冬用の物に使われるアザラシの革。
カーボン繊維を織った物など、
私たちでも、たまにしか見かけない物もあります。
ひょっとしたら、まだ見ぬ激レア素材が
あるかもしれません!
いろいろな素材が使われる草履や雪駄ですが、
基本的には、履く物なので強度がある
素材が使われています。
では、どんな素材が草履に向いているので
しょうか?
これは、お客様のお好みや、履き方、履く頻度に
よって違うので、何が良いのかは一言では言えません。
「私はこの草履が好き!」とか
「草履はこの素材に決めてるわ!」とか
ご自分の好みが決まっている方はいいのですが、
そうでない方は、どんな物が良いのか?
何が自分に合っているのか?分かりませんよね?
そこで、私の経験からお話させていただきますが、
平均すると「帆布」を表皮に使った物が
一番オススメできるんじゃないか?と考えています。
素材の中で一番多く使われている牛革は、素材の強度としては
トップクラスだと思いますが、エナメル加工した物だと
稀に「滑って歩きにくい」と言われる方もいらっしゃいますし、
雑に履くとキズが目立ちます ^^;
↑こんな感じで ^^;
一方、帆布の方は牛革に比べると
表面がザラついているので、滑りにくく
歩きやすいと言われる方が多いと感じます。
↑こんな風に踵を派手にぶつけても
牛革の物より傷が目立ちにくいと感じます。
また、当店で草履をご購入されるお客様には、
試し履きをしていただくことも多いのですが、
最終的に帆布を選ばれる方が多いです。
しかし、草履や雪駄って、素材の強度や質感だけでなく
色や質感、柄も含めたデザイン性も重要です!
そう思って、私自身トップ画像の
カーボンを織り込んだ雪駄を履いています。
しかし、これが雪駄の素材としては強度不足。
カーボンというと強いイメージがありますが、
それは炭素繊維強化プラスチックとして強度があるのであって
繊維一本一本は比較的切れやすいと思われます。
まだそんなに履いていないのに、踵部分が
擦り切れてしまって、よく履かれるお客様には
オススメしにくい素材です。
いつも書いていますが、当店ではお客様の
ご使用状況に合った草履や雪駄をオススメしています。
強度を優先するのか?デザイン性を優先するのか?
その両方があった方がいいのか・・・・
草履の事でしたら、何なりとご相談ください!
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