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大島紬と結城紬の違い|着物初心者の方に読んでいただきたい!
2024/10/25
皆様こんにちは。
このところ、このブログが、お客様から頂いた
ご質問への回答シリーズになっていますが、
色々なご質問を頂けるのは、とても嬉しく思っています。
さて、今回は「大島紬」と「結城紬」の違いについて。
それぞれ、色々な違いを説明しだすと
キリがないので、今回は初心者の方でも
分かりやすいように、大まかな違いを書いておきます。
①産地の違い
大島紬は、鹿児島県奄美大島で織られていた紬で、
現在では鹿児島市やその周辺で織られています。
一部は宮崎県都城市でも生産されています。
結城紬は、茨城県結城市とその周辺で織られています。
全行程を手仕事で生産される「本場結城紬」と、
常総市(旧結城郡石下町)を中心とした地域で、
製織工程を合理化して生産される「いしげ結城紬」があります。
②生地の違い
大島紬と結城紬を比べると、一目瞭然なのが
その生地の違いです。
近年の大島紬は、紬糸ではなく生糸を使って
織られているので、ツルっとして光沢があります。
逆に、結城紬は真綿から紡いだ紬糸を使って
織られているので、ザラザラとした手触りで、
温かみのある生地になっています。
上が大島紬の生地で、下が結城紬の生地。
写真を並べて見ていただければ、その違いは一目瞭然です。
③柄の違い(絣の違い)
上が大島紬の柄部分で、下が結城紬の柄部分。
ここを掘り下げて詳しく書くと、長くなりすぎるので
写真を見て、なんとなく違うなぁ・・・くらいに
感じていただければいいと思います。
大まかに違いを説明すると、こんな感じになります。
ここからは、大島紬と結城紬について
個人的に思っていることがあるので、よかったら最後まで
お付き合いください。
まず、着物初心者の方へオススメするのは「大島紬」。
よく言われることですが、大島紬は水に強くて
取扱いが楽なんです!
水に強いからって、ジャブジャブ洗濯できる訳では
ないのですが、多少水が掛かったり、雨に濡れても
縮んだりしませんし、シミにもなりにくいです。
そして、着付けがしやすく、歩きやすい。
生地自体の滑りが良いので、生地と生地が纏わりつく
感覚がほとんどなく、歩きやすいですし、着付けも楽です。
さらには、柄も豊富で
きっと好きな柄に出会えるはずです!
一方、着物好きが最後に行きつくのが「本場結城紬」。
まるで真綿を身に纏う様な、軽さと暖かさがあります。
特に、色々な着物を着た後で、結城紬に袖を通すと
より一層その風合いの良さを感じることができ、
その結城紬は一生付き合っていきたい着物になります!
そういったことから、大島紬は、取扱いが楽で柄を楽しむ着物。
結城紬は風合いと着心地を楽しむ着物。とでも
言えばいいのでしょうか?
これが、私が感じる「大島紬」と「結城紬」の違いです。
もっと詳しく知りたい!という方は、お気軽にご質問くださいね!!!!
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