copyright yamabun CO., LTD.All Rights Reserved

新着情報

着物の知識

パールトーン加工は必要か?

お手入れパールトーン加工

2024/10/21

皆様こんにちは。

 

一気に涼しくなってきましたねぇ!

我が家は、一昨日までずっと夏の布団だったのですが、

昨夜から冬の掛け布団になりました。

朝起きて、布団から出るのが辛い季節は、すぐそこです(笑)!

 

さて、お客様からのご質問が何回か重なると

それについて、コチラで記事を書いているのですが、

今日は久しぶりに「パールトーン加工」の話題です!

 

【パールトーン加工は必要か?】

 

これって、単純な答えがなくて、回答に困る質問なので、

まずはパールトーン加工をするとどうなるか?を

見ていただきます。

 

まず、トップ画像の様に水はキレイに弾きます。

多少の雨なら、サッと流れ落ちてくれます。

※写真では黄なりの生地に見えますが、実際は真っ白な生地です。

 

 

 

醤油を垂らして、ティッシュで醤油を

吸い取ってみました。

 

 

少しだけ醤油の色が残っています。

 

 

醤油が残っている部分に、上から水を垂らして

軽くティッシュで吸い取ってあげれば、

ほとんど醤油は抜けてしまいます。

 

 

↑こんな感じで、醤油で汚れてしまったことは、

分からなくなります。

 

 

醤油がかかった部分を拡大してみても

ほとんど分かりません。

 

 

赤丸部分に着いた、ちょっとした点が

もしかすると醤油の残りかもしれませんが、

ほぼ分からなくなったと言ってもいいでしょう。

 

この様に、パールトーン加工は

水気の物にはとても有効で、優秀な加工です。

 

ただし、油分や粘り気のある液体に対しては

弱い部分があります。

ケチャップやマヨネーズ、ソースなどは、

ここまでキレイに落ち切りません。

 

さて、長い前置きになってしまいましたが、

最初の質問にもどって

【パールトーン加工は必要か?】という話なのですが、

これはネットの記事では結論が出せないんです ^^;

 

それでは、なんの回答にも目安にもならないので、

「私ならこうする」という私、女将、私の母の

私物着物について書いておきます。

 

結城紬・・・加工していません。

大島紬・・・加工していません。

その他紬・・・真綿系ではない白地の物に加工しています。

綿や麻の着物・・加工していません。

小紋・・・・薄い色の物には加工しています。

黒・色留袖・・加工しています。

訪問着・・・加工しています。

お召し・・・加工してある物と、していない物があります。

袴(男物)・・加工しています。

喪服・・・・加工していません。

帯各種・・・紬系の帯以外は加工しています。

ちりめん生地・・絶対に加工します※理由は記事の最後で!

 

この加工する・しないの選択をするときは、

いつも、その着物の種類を考慮することと、

どういった着用シーンが多いかを思い浮かべるようにしています。

 

まず、着物の種類ですが

結城紬をはじめとする真綿糸が使ってある物には、

風合いが変わってしまうので、

加工をしませんし、お勧めもしません。

 

よく「風合いは変わらない」といった意見を耳にします。

確かに、綸子地なんかは風合いの変化を体感できないのですが、

紬は実際に風合いが変わってしまった経験があるので、

当店では「風合いが変わらない」とは言えないと考えています。

 

次に染物には、加工することが多いです。

これは、着用シーンを考えて

・雨が降った時に着る染物

・飲食する時に着る薄地の染物

・パーティ、式典等のフォーマルに着る着物

については、加工しています。

 

要は、雨でも着る可能性があったり、飲食する場面で

飲み物をこぼしてしまったりする可能性を考慮して

加工しているのです。

 

ちなみに、帯は加工する場合が多いのですが、

雨が降った時って、傘さしてても帯だけ濡れちゃったり

するからです。

 

この様に、パールトーン加工をはじめとする撥水加工は、

ケースバイケースで加工するか、しないかを

決めれば良いんじゃないか?というのが

【パールトーン加工は必要か?】の回答になります。

 

当店では、お客様一人一人のご事情や

着用シーンをヒアリングした上で、アドバイスしています。

ご相談だけでも、喜んでお受けしますので

お気軽にお問合せくださいね!!!!

 

 

 

 

※私が、ちりめん生地には絶対に加工する理由

 

私が独身時代に、加工していない色無地(ちりめん生地)を着た

女性とデートしたことがあります。

カフェでお茶して、帰ろうと思って立ち上がった時に

足がテーブルに当たって水をこぼしてしまいました。

 

しかも、着物の上前にタップリと ^^;

 

上前が縮んでしまい、もうデートどころではなく、

その女性を自宅まで送り届けることに ( ノД`)シクシク…

 

職業柄、キレイに直せるのは知っていたのですが、

その時はムチャクチャ焦りました ^^;

もし、その着物にパールトーン加工がしてあれば、

デートは続行できたんです(笑)!

 

そんな経験から、ちりめん生地の着物は

必ずパールトーン加工をしていますし、

お客様にもオススメしています。

 

ちなみに、そのデートした女性が

当店の女将だったりします(笑)!

あの時は焦ったけど、今なら

「あっ!ごめん!」で済むのに(笑)!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 

着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。

 

別誂え・仕立・お手入れ・加工・リフォーム等
お問い合わせはお気軽に電話または、公式LINE
ホームページ内のお問合せフォームより受け付けております。

 

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 

やまぶん呉服店

 

〒503-0904
岐阜県大垣市桐ヶ崎町63番地
℡ 0584-78-3750
URL:  https://gifu-yamabun.jp/

Mail:  info@gifu-yamabun.jp

 

●●   Official Shop  ●●

 

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 

 

その他の新着情報

やまぶん呉服店

所在地
〒503-0904 岐阜県大垣市桐ヶ崎町63

【車でご来店の場合】
大垣西ICより車で約10分

【電車でご来店の場合】
JR大垣駅南口より徒歩約5分

お問い合わせ

ご来店前に、一度相談しておきたいことなど、
どんな些細なことでもご相談お待ちしております。
下記のお問い合わせ方法からお選び頂けます。
※商品の販売に関しては、
対面販売のみのご対応となります。

Zoom でオンライン相談

オンラインでも Zoom を用いて、
現物をお見せ頂きながら
ご相談いただくことも可能です。
お問い合わせ時にご相談下さい。

お問い合わせフォーム

各種お問い合わせは
下記フォームよりお願いいたします。

    氏名必須

    住所必須

    TEL必須

    E-mail必須

    お問い合わせ項目必須

    自由記入欄必須