新着情報
やまぶん日記
「縫い取り」と「刺繍」の違い
2024/10/20
皆様こんにちは。
昨日とは打って変わって、晴天に恵まれ
爽やかな朝を迎えた大垣です!
さて、よくお客様から質問されることに
「縫い取り」と「刺繍」の違いがあります。
刺繍の実例は、多くあるのですが、
縫い取りの良い実例がないなぁ・・・と思っていたら、
身近にありました!
そう!
ガンダム部分が縫い取りで表現されてました!
私としたことが・・・すっかり忘れているなんて(笑)!
↑これが縫い取りの裏側。
刺繍と違って、横糸を織り込んで柄を
表現してあります。
その証拠に・・・
生地を拡大すると、横糸で柄を表現している部分に
縦糸が絡んでいるのが分かると思いますが、
それが織物である証拠です。
こちらも「縫い取り」。
柄の部分に太い糸を織り込んでいるので、
パッと見た感じ、ちょっと刺繍に近い表現に
なっています。
これが裏側。
織り込まれた余分な糸が裏側に出ています。
拡大して織の組織を確認すると、先ほどのガンダムより
太い横糸が使われているのが分かると思います。
その太い糸が、柄の立体感を出して
刺繍と見間違える方もいらっしゃいます ^^;
ここまでが「縫い取り」ですが、横糸のみで
柄が表現されていて、織りあがった時に反物は
ほぼ完成状態になっています。
一方で「刺繍」は、生地を染めてから
最終工程として刺繍が施される場合がほとんどです。
これが「刺繍」。
生地の上に糸が乗っているので、刺繍の方が
立体感が出ます。
こちらが「刺繍」の裏側。
横糸だけで柄を表現している訳ではないので、
「縫い取り」と比べると柄の部分の糸に規則性がありません。
「刺繍」の柄部分を拡大すると、刺繍糸が
柄に合わせて色々な方向へ縫われています。
なんとなく、「縫い取り」と「刺繍」の違いが
分かっていただけたと思います。
これは、どちらが良い・悪いという話ではなく、
全体の小紋柄などを表現するには「縫い取り」の方が
現実的で、ワンポイントに立体感を出したい時は
「刺繍」の方が向いていると言った感じです。
↑参考までに、これがミシン刺繍。
私物の作務衣に入れてもらった刺繍です。
コンピューターミシンのおかげで、
価格も安く、いろいろな柄を刺繍できるのですが、
正絹の生地には向きません。
逆に強度があるので、作務衣や、飲食店の制服など
洗濯機でジャブジャブ洗濯する物には向いています。
いかがでしたか?
「縫い取り」と「刺繍」の違いが分かって
いただけたでしょうか?
当店では、もちろん縫い取りお召しを扱っておりますし、
手刺繍・機械刺繍を問わず、様々な刺繍の
オーダーも承っておりますので、
お気軽にお問合せください!!!!
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。
別誂え・仕立・お手入れ・加工・リフォーム等
お問い合わせはお気軽に電話または、公式LINE
ホームページ内のお問合せフォームより受け付けております。
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
やまぶん呉服店
〒503-0904
岐阜県大垣市桐ヶ崎町63番地
℡ 0584-78-3750
URL: https://gifu-yamabun.jp/
Mail: info@gifu-yamabun.jp
●● Official Shop ●●
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+