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やまぶん日記
男の着物|着物(袷)を仕立てる時に必要な物
2024/9/27
皆様こんにちは。
ようやく自分の着物(ガンダム)を、仕立に
出そうとしていたところに、タイムリーな
ご質問をいただいたので、ちょっと記事にしておきます。
「男物の着物(袷)を仕立てる時に、必要な物って何ですか?」
これ、意外とご存知ない方が多いんですよ ^^;
着る時に必要な物だったら、ネットで調べれば
すぐに出てきますし、ご存じの方も多いのですが、
仕立てるのに必要な物って、そんなに覚える必要ないですしね!
男性用の着物をご注文いただく場合って、
けっこう「お任せ」で承ることが多いのも原因ですかね???
呉服屋としては、「お任せ」ではなく、
裏を選ぶことも楽しんでいただけば・・・と思ってます ^^;
それでは、何が必要になるのか?
まずは、着物(表地)!
そりゃそうですよね。着物の表地がなければ
話になりません(笑)!
次に、裏地。
女性用の裏地は、白い胴裏と
色の付いた八掛(はっかけ)が必要ですが、
男物は「通し裏」とか「総裏」と言って、
一枚の染められた裏地で仕立てることが殆どです。
この裏地なんですが、歩いている時に
チラ見えするので、色選びは重要だったりします。
材質は、綿と絹があって、
どちらが良いという訳ではありませんが、
表の素材によって変えると良いと思います。
一昔前は、紬の着物に綿裏を使うことが多かったのですが、
最近では綿裏の価格が高騰したこともあり、絹裏を使う
頻度が増えたように感じます。
そして、袖口布(そでくちぬの・そでぐちぬの)。
これは、どうしても必要な物ではないですし、
袖口に表地の残り布を使うこともあります。
かなり堅い羽二重生地で、擦れにも強いので
着物の長持ちに一役買います。
私自身は、見本にする意味合いもあって
・表地を袖口布として仕立てた着物
・裏地を袖口布として仕立てた着物
・袖口布用の生地で仕立てた着物
という3パターンを使い分けていますが、
専用の袖口布を使った方が、なんとなくシャンとした
感じがして好きですね。
この様に、一言で「男の着物」と言っても、
一枚の着物になるまでに、色々な選択肢や工程が
ありますので、分からない方や、迷われた方は
お気軽にお問合せくださいね!!!!!!
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