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家紋四方山話|実家の家紋?嫁ぎ先の家紋?
2024/6/10
皆様こんにちは。
暑くなってきて、店にもクーラーを
入れる時期になってきました。
今年は電気代が高いんだろうなぁ・・・
と、ちょっと心配です ^^;
さて、今日は家紋についてですが、
留袖、黒紋付(喪服)、色無地など
家紋が入った着物を誂える時に、お客様から
よく質問されることに
「実家の家紋を入れればいいのか?
嫁ぎ先の家紋を入れればいいのか?」
という質問があります。
その回答は、
「結婚前に嫁入り道具として誂えた物には実家の家紋。
結婚後に誂えた物には嫁ぎ先の家紋。」※というのが
当たり障りのない一般的な回答じゃないか?と思います。
※地域性もあるので、これが正解の回答ではありません。
これって、誤解を恐れずに言うと
「誰がお金を払って、その着物を誂えたか?」
ってことなんですよ。
だから、結婚後でも実母から受け継いだ着物なんかは、
家紋の入れ替えはせずに、そのまま着てもらえば
いいんじゃないかと思います。
逆に、嫁ぎ先のお舅・お姑さんに作ってもらった場合は
嫁ぎ先の家紋を入れる場合が多いです。
また、結婚後にご自分で作られる場合は、
ある程度のアドバイスはさせていただきますが、
ご実家の家紋だったり、嫁ぎ先の家紋だったりと、
そのお客様によって違います。
ただし、家紋の入れ方については、
お客様によって考え方が違ったり、その家紋に対する
思い入れが違ったり、ご実家や嫁ぎ先の考え方があったりするので、
一概には言えません。
また、地域によっても違う場合があるので、
お困りの方は、地元の呉服屋等にご相談されることを
オススメします。
ちなみに我が家(永田家)は・・・
「丸に木」もしくは「丸に木の字」と呼ばれる
家紋が永田家の定紋ですが、代々男性が受け継いで
使っています。
じゃあ女性はどうするの?というと
この「男紋」がある場合は、「女紋」とか「裏紋」と呼ばれる
永田家の女性だけが受け継ぐ家紋もあります。
この「木瓜(もっこう)」が、我が家の「女紋」。
母の留袖や黒紋付には、この「木瓜」が付いていますし、
結婚後に作った妻の着物にも、この「木瓜」を入れています。
妻実家の家紋は「剣片喰(けんかたばみ)」。
結婚前に作った着物(留袖、黒紋付)には、
この「剣片喰」が入っています。
なんで使い分けるようになったのか?は
昔のこと過ぎて、よく分からないのですが、
祖父曰く「漢字を使った家紋は、見た目がキツイ印象になるから
女性は別の家紋を付けるようになったんじゃないか?」と
言っていました。
祖父は婿養子でしたが、祖母と結婚後は
「丸に木」を使い、祖母は「木瓜」もしくは
「五三の桐」を使っていました。
いかがですか?
一言に「家紋」と言っても、色々なストーリーが
あったり、その家独自のルールがあったり、
地域性があったりと、一般論では語れない部分も
多くあります。
ネットで家紋の事を調べて、このページに
たどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。
ネットだと、一般的な回答が多いので、
もし、家紋のことでお困りでしたら
ぜひお近くの呉服屋や仏壇屋さん等の
家紋を扱うことが多いお店にご相談ください。
その地域にあったアドバイスをもらえると思います!
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