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やまぶん日記
羽織に向く生地【和裁士目線】
2024/3/8
みなさんこんにちは。
このところ着物に関係のないことばかり
書いていましたが・・・
今日は、珍しく着物についての記事です(笑)!
さて、最近、個人的にちょっと気になっている
ことがあります。
それは、羽織の着姿についてですが、
どうもシャキッと美しい着姿だなぁと思うことが
少ないんです ^^;
みなさんは、羽織を新しく誂える時に
何を基準に選びますか?
お手持ちの着物に合う色だったり、好きな柄
だったりすると思いますが、ちょっと【生地】にも
気を配ってみて下さい!!!!
個人的な好みもありますが、基本的に羽織に使う生地は
少し硬めが良いと思っています。
その証拠に、男性の黒紋付を作る際は、羽織は着物よりも
重めの生地で作ります。
※最近は、同じ生地で作ることも増えました。
硬めの生地で羽織を作ると、衿の座りが良く
衿が反り返りにくくなります。
※衿が反り返るのは、着付けが原因の場合も多いです。
また、衿・脇・背と直線部分が綺麗に仕上がるので、
結果的に美しい着姿に見えます。
写真では、生地の風合いをお伝え出来ないのが
残念ですが、↑この小紋は、私が羽織を作るなら
この生地がいい!という反物です。
この生地の着物は、何枚か持っていますし、
何枚も仕立てていますが、本当に綺麗に仕上がる生地で、
更には着やすく、着姿も美しくなります!
取引のある京都の染屋さんなんかに聞くと、
最近では、生地にこだわる呉服屋も少なくなったそうですが、
和裁士目線で言うと、生地の風合いってすごく大切です。
当店では、色や柄だけでなく
この生地は羽織に向くとか、これは着物にした方がいいとか、
単衣に向くとか、袷にした方がいいとか・・・
実際に着た経験や、和裁士として仕立た経験から
アドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談くださいね!!!!
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