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着物の知識
【誂え紋】家紋四方山話
2024/2/24
皆様こんにちは。
今日は、紋入れ(着物に紋を描き入れる)方法に
ついてですが、特に黒留袖や黒紋付(男女共)の
紋入れにフォーカスしてみます。
呉服屋へ行った時に、黒留袖が飾ってあるのを
見たことがある方は多いと思います。
ちょっと、その時のことを思い出してみてください。
↑写真の様に家紋を入れる部分が白い布や和紙で
保護してあったと思います。
保護してある布や和紙の下には、丸く染まってない
部分があります。
商品の段階では、どんな家紋を入れるか分からないので、
お客様からご注文を受けた後で、この白い部分に
家紋を描き入れるために、こうなっています。
私たち呉服屋は、これを石持(こくもち)と
呼んでいますが、通常はこの状態になっています。
私の体感としては、黒紋付の90%以上、
黒留袖の99%は、この石持になっています。
逆に、お客様に白生地の状態からご注文いただいて
別誂えする場合は、家紋の形に合わせて地色を染めるので、
白く抜く部分が家紋の形になるんです。
この写真の様に、石持(白い丸の状態)ではなく
染まっていない白い部分が家紋の形になり、
この状態から家紋の線等を描き入れます。
もちろん、丸く抜いて家紋を入れる方が
手間は少ないのですが、この誂え紋には
大きなメリットが2つあります。
一つ目のメリットは・・・
↑写真を見ていただくと、生地の右側に
糸がほつれたように見えるところがあります。
これは、ホツレではなく墨打ち(すみうち)と呼ばれ、
一反の白生地から着物を染める際に、家紋の位置を決めたり
どこが袖になるか?等を事前に指定して付けた印です。
写真で言うと、下側の家紋が抱き紋(胸の位置に入る紋)で
上側が背紋(背中の中心に入る紋)になるのですが、
お客様の寸法によって、この位置を調整することが可能になります。
※石持だと調整できません。
要は、お客様の寸法で、一番美しく見える位置に
背紋を入れることができるのです。
二つ目のメリットは・・・
この写真は、ちょっと古い黒留袖の家紋部分ですが、
家紋の周りに薄っすらと丸く輪が出来ているのが
分かると思います。
これは、石持に家紋を入れた物ですが、
年月と共に石持の丸い際が目立ってきてしまいます。
※家紋に丸を付ける場合は、それほど気にならない場合が多いです。
誂え紋だと、こういったことは起こらなのも
メリットになります。
着物って、反物の状態で購入して、
お客様が次に目にするのは、仕立上がってからの
場合が殆どだと思いますが、その間には色々な工程があります。
当店では、お客様やその着物にとって
最適な工程を選んでご注文、ご依頼を
承っております。
着物について、ご不明な点や、ご不安なことが
ありましたら、何なりとご相談ください!!!!
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着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。
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