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「綴れ織(つづれおり)」と「すくい織」
2024/2/13
皆様こんにちは。
今日は、ちょっと訳あって全体の
写真をお見せできなくて申し訳ないのですが、
「綴れ織」と「すくい織」の違いについてです。
実は「綴れ織」と「すくい織」で、柄を織りなす技法は
同じとまでは言いませんが、よく似ています。
YouTubeにも何本か動画が上がっていますが、
両方をみて「何が違うの?」と思われる方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、織りあがった物は全く違った
表情を見せます。
それは、拡大写真で見るとよく分かるのですが、
なかなか見る機会はないですよね ^^;
細かい違いを文章で説明し始めると、
読む気にならないくらい長くなるので、
今回は、織の組織を拡大した物を
皆様に見ていただこうと思います!!!!!
まず「綴れ織」↓↓↓↓↓↓
ネットで「綴れ織」を調べると、どこにでも
書かれていることだと思いますが
「表面には経糸が見えず、横糸だけで柄を織っている」
というのを、実際に見えるようにした写真です。
一枚目は、無地場の写真。
二枚目は、ちょうど無地場と柄の色が変わる部分。
これが綴れです。
一方で「すくい織」は↓↓↓↓↓↓
「横糸だけで柄を織っている」ところは同じですが、
拡大すると縦糸、横糸がハッキリと分かります。
一枚目は、無地場の写真。
二枚目は、ちょうど無地場と柄の色が変わる部分。
こうした織の組織の違いによって、「綴れ織」の方が
生地に厚みがあって、重厚感が生まれます。
ちなみに「すくい織」は「金糸、銀糸を使わずに
色糸だけで織らたものを指すようです」と書いてあるのを
見たことがありますが、特にそんな決まりはありません。
一般的には、色糸だけで織られている物が多いだけです。
以前に
【「綴れ織り」とは、西陣の某機屋さんの言葉を借りれば
「 横糸をだぶつかせ、縦糸が見えないように打ち込みを多くした織り方 」で
平織の一種です。】
と書いたことがありますが、
拡大写真を見て比べると、まさにその違いが
分かっていただけると思います。
また、横糸をだぶつかせるので、他の織物より
横糸を多く使います。
それも、「綴れは最高級の織物で、贅沢な物」と
言われる理由の一つです。
ただ、「綴れ織」と「すくい織」の
どちらが良いとか悪いという話ではありません。
それぞれに柄の表現や、生地の風合いに特徴が
あって、それぞれに魅力がありますので、
機会があれば実際に見比べてみて下さいね!!!!!
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