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家紋四方山話 こんなこともある。
2023/11/16
皆様こんにちは。
今日は、久しぶりに家紋のお話。
私が修行中に経験した家紋に関する実話でも・・・
家紋には、もちろん上下の向きがあります。
中には左右、上下で対称の家紋もありますが、
基本的には向きがあります。
例えば・・・
↑これは「糸輪に釘抜き」という家紋で、
上下、左右対称なのですが・・・
角度を変えてしまうと、違った家紋になってしまいます。
おそらく平安紋鑑に掲載されてないのですが、
どこかに↑この家紋を使っていらっしゃるお家が
あるかもしれません?
さて、本題ですが・・・
私が修行中に、お客様から留袖のご注文をいただいた時、
「家紋を確認しに来てほしい」と
ご依頼をいただき、ご自宅にお伺いしました。
その家のお仏壇を確認させていただいたのですが、
なんと仏具が上下反対(だと思われる)。
「剣片喰(けんかたばみ)」という家紋だったのですが、
それが上下逆になっているんですよ。
「これって上下逆じゃないんですか?」
と、お伺いすると、
ご両親の代から、ずっとこの家紋だとおっしゃるので、
平安紋鑑をお見せして、再度確認。
墓石も確認しませんか?と提案しましたが、
墓石には家紋が入っていないそうで・・・
結局、家紋は戸籍に掲載されている訳ではないので、
ご依頼通りに紋入れをすることに。
修行先の社長「君、これ家紋が逆だって」
私「いや、お客様がそう言われるので」
社長「もう一回、確認してきてよ」
私「いやいや、社長、確認してきてくださいよ」
と、修行先の社長が確認しにお伺いしましたが、
やはり、最初に確認した向きで間違いないとのこと。
間違わないように、コピーした家紋に
矢印で上を示して伝票を書いて紋入れに出すと・・・
紋屋さん「上下逆だよ」
私「これでいいんです。」
紋屋さん「いやいや間違ってるって」
私「お客様が、この方向でご依頼されて」
紋屋さん「いや、それお客様が間違ってるって」
・
・
・
以下略(笑)
と、なんとかご依頼通りの紋入れをすることに
なったんですが・・・
仕立て屋さん「これ家紋が逆に入ってる」
私「事情があって逆なんです」
仕立て屋さん「いやいや間違ってるって」
・
・
・
以下略(笑)
いろいろなやり取りがあって、ようやく留袖が
仕立上がったんですが、お客様には喜んでもらえました。
ただ、もともと本当にあった家紋なのか?
何かの原因があって逆になってしまったのか?は
結局分からず仕舞いでしたが、
こんなこともあるんですよ ^^;
普段、家紋に接する機会って少なくなってきています。
ここをお読みの皆様も、再度お家の家紋を確認してみてくださいね!!!
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