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やまぶん日記
和裁士と仕立
2023/9/14
みなさんこんにちは。
最近、仕立に関するトラブルを
聞いたり見たりすることが増えてきた気がするので、
ちょっと長くなりますが、仕立や和裁士について
書いておこうと思います。
みなさんは、着物の生地を呉服店やネットショップで
購入されたり、誰かから譲られたりして
仕立てようと思った時は、どうされるのでしょうか?
① 呉服屋に依頼する
② ネットで和裁士を探して依頼する
③ 友人・知人に和裁士がいるから個人的に頼む
選択肢としては、こんな感じでしょうか?
まず、初めて着物を仕立てる方(ご自身のサイズが分からない方)は、
対面で採寸してくれるところがオススメです。
着物って、身長とヒップが分かれば
着ることができるサイズには仕立ることが出来ますが、
実際にちゃんと採寸した方が、より美しい着姿になります。
さて、寸法(サイズ)が分かれば、
あとは和裁士の技術次第です。
和裁士の技術を判断する方法って、
国家資格の有無だったりするのですが、
実はこれが分かりにくい(笑)!
国家資格である和裁技能検定と
和裁検定と呼ばれる商工会議所が主催する
二種類の検定があります。
↑これが国家資格
↑これが和裁検定
ちなみに、国家資格の一級を持っているに越したことは
ありませんが、二級しか持っていない和裁士さんでも
上手な方はたくさんいます。
それには理由があるのですが、その辺を説明すると
長くなるので別の機会に・・・
先に挙げた①呉服屋に依頼する場合は、
仕立に関する責任の所在が呉服屋になります。
したがって、和裁士だけでなく
その呉服屋が検品をし、一定の基準を満たして
いなければ、呉服屋の責任で修正しますので、
比較的安心です。
②のネットで依頼する場合は
国家資格二級以上の和裁士さんに依頼すれば
一定の基準以上で仕上がってきます。
ネット上で仕立の依頼を受け付けている
和裁士さんなら、資格を明示している方が
ほとんどなので、チェックしてみてください。
③に関しては、和裁士さんのレベルを判断できないので、
何とも言えません。
ただ、この③でのトラブルが多いと感じます。
実は、仕事として和裁をするには、
医師や美容師の様に、国家資格が必要な訳ではないのです。
年配の和裁士さんが仕事を始めた時なんて、
資格自体がありませんでした。
当店が依頼している和裁士さんでも何の資格も
持っていらっしゃらない方がいます。
もちろん、腕に間違いはありませんし、
万が一、何らかの不具合があった場合は
当店の責任において対処いたします。
しかし、個人で依頼してトラブルがあった場合、
その対処はお客様ご自身になってしまいます。
また、当店でも修正等を承ることはできますが、
料金が発生します。
実際に当店に相談があった例ですが・・・
お客様が「少々ヤケ有」と表示の商品(小紋)を、
難物と了承のうえで格安で購入されたそうです。
その旨を和裁士に伝えたかどうかは、分かりませんが
仕立上がった着物は、ヤケがある部分を袖にしてしまい
着れない(着たくない)着物になってしまいました。
こういった場合、お客様から難に関して伝えられていなくても
プロの和裁士として仕事をしていれば、
お預かりした着物は、まず検品(検反)します。
そして、難があった場合、お客様に連絡して
直すか、着てしまえば見えない所に隠すかを
相談します。
呉服屋に仕立のみ依頼した場合でも同様なはずです。
この様に、個人で依頼したトラブルって
結構あるんですよ ^^;
何回も依頼して信頼関係がある場合は、それほど
問題にならないのですが、そうでないと
お互いに嫌な思いをしてしまいます。
当店では、そういったことが無いように
仕立のご相談だけでも承りますので、
お気軽にご来店ください。
もし、ご来店が難しい方で
お仕立依頼でお困りでしたら、
お近くの呉服店、百貨店または
「 一般社団法人 日本和裁士会 」へ
お問合せくださいね!!!!
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着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。
別誂え・仕立・お手入れ・加工・リフォーム等
お問い合わせはお気軽に電話または、公式LINE
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