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経年【変化】 と 経年【劣化】
2023/6/12
皆様こんにちは。
当ブログの記事で
「 草履の劣化と寿命 」が一番たくさんの方に
見ていただいているようです。
ありがとうございます。
タイトルの経年【変化】と経年【劣化】ですが、
「経年【変化】」の方をGoogleで検索すると
「月が経つうちに製品の品質・性能が【変化】すること。
特に、摩耗・腐食などで性能が【劣化】すること。」
と出てきます。
経年【変化】という言葉の中にも【劣化】という
意味が含まれている場合もあって、
ネガティブな印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
しかし、レザー製品を扱っているショップや
私たち呉服屋は、ポジティブな意味で
経年【変化】という言葉を使うことが多くあります。
例えば
右側のヒマラヤクロコダイルのバッグは
新品ですが、左側の大きい方のバッグは
私の私物です。
最初は、新品の様に白かったのですが、
使っているうちに油分やメンテナンスクリームによって
色や質感が変化してきます。
ここまでくると、革本来の柔らかさを楽しめますし、
表面の油分により汚れも付きにくくなっています。
「皮が育つ」と表現する場合もあります。
また、着物の場合は、
結城紬などが経年【変化】する良い例です。
新品を何回か着ると、毛羽が立ってきて
更に着込むと毛羽が取れてきます。
その後、洗い張りして仕立て直すと
新品とは比べ物にならないくらいフワッフワに
なります。
こうして、紬なんかは育っていきます。
※染物の場合は、ヤケ等で経年【劣化】する
場合もあります。
一方、草履の場合は
そのほとんどが経年【劣化】です。
合皮の草履は製造された瞬間から劣化がはじまり、
加水分解によって、トップ画像の様にボロボロに
なったりします。
合皮でなくても、踵のゴムはすり減りますし、
底革もすり減っていきます。
また、接着部分の加水分解によって
天や底革が剥がれたりもします。
※ある程度は修理可能ですが。
草履の場合、ほとんどが経年【劣化】と
書きましたが、ごくまれに経年【変化】を
楽しめる草履も存在します。
「 草履の劣化と花緒交換 」で
ご紹介した、さかぶくろの草履台なんかは、
履いているうちに、色に深みが出てきて
経年【変化】を楽しめる草履です。
当店では、できるだけ【変化】が楽しめる商品を
扱うようにしていますが、やはり草履の場合は
【劣化】の方が気になります。
だから「草履 劣化」で検索して
当ホームページを見ていただく方が多いのだと
思いますが、なかなか自分では判断できない
場合も多いですよね。
そんな時は、遠慮なさらずに
お気軽に当店までご相談ください!
「いやいや遠いわ」という遠方の方でも
LINEやZOOMで対応可能なこともありますし、
お近くで対応可能なお店をご紹介できることも
ありますので、お気軽にお申し付けくださいね!
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