皆様こんにちは。

ゴールウィークも終わり、今日から平常運転の

方も多いと思います。

大垣は今週末に「大垣まつり」が開催されるので、

それが終わるまでは、なんとなく街の雰囲気が

ザワついています。

大垣まつり開催中の営業については

「　【5/13・14】大垣まつり中の営業について　」を

ご覧ください。

さて、このゴールデンウィーク中にも

お問合せいただいたのですが・・・

「振袖の袖を短く切って、訪問着にできますか？」

お客様からこれを聞かれる度に、呉服業界の人間として

本当に申し訳なくなります。

最近では少なくなりましたが、振袖のパンフレットに

「袖詰め無料サービス」と記載して

「振袖の袖を切って訪問着になりますよ」と

無責任なセールスをしていた店が多かったことが

この質問が多い原因だと思います。

話は戻って、質問の答えですが

「袖を詰めて、自然な形の訪問着になることは少ない」です。

当店は、先代の頃から、振袖の袖を詰めて

訪問着にすることは、お勧めしていませんでした。

なぜなら、振袖の袖を詰めて

訪問着として自然な感じにはならないから。

自然な感じにならないのは、

地色・差し色（柄の色）・柄・柄の大きさ等

振袖と訪問着を染めるときの根本的な

考え方が違うからです。

袖を詰めて訪問着になった着物は、

訪問着としては色が派手だったり、

柄が大きくて全体的に豪華すぎたり、

詰めた部分の柄が不自然に切れてしまったり、

と、ほとんどの場合、中途半端な着物に

なってしまいます。

例えば、トップ画像の振袖を

訪問着の標準寸法（1尺3寸・訳49cm）に

詰めると、御所車が中途半端に

切れてしまうし、地色や差し色も派手に

感じると思います。

例外的に、袖を詰めた成功例はあります。

それは、もともと袖を詰めることを前提に

染められた振袖だったり、小紋柄の振袖だったり

無地感の振袖だったりする場合です。

それ以外では、

お客様から「袖を詰めて良かった」という

声を聞いたことがありません。

逆に

「良い振袖を誂えて、袖を詰めなかったから

孫（次の世代）にも着せれて良かったわ」という

声は多数あります。

もし、振袖の袖を切る・切らない（切らずに詰める）に

関わらず、短くして訪問着として着ようと

お考えのかたは、一度、呉服屋に相談してみて

ください。

当店にお持ち込みいただければ、いつでも

ご相談に乗らせていただきます。

また、LINE等で画像を送っていただければ

ある程度の回答をさせていただきますので、

お気軽にご相談ください。

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着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。

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