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着物の知識
パールトーン加工【撥水加工】
2023/1/13
皆様こんにちは。
先日の成人式で振袖に墨汁をかけられた事件後、
パールトーン加工のお問合せが多いので
改めてパールトーン加工について書いておきます。
と順番に読んでいただけるといいのですが、
面倒だと思います（笑）。
重複する内容になりますが、この記事だけでも
パールトーン加工の事がある程度
分かるようにしておきますので、
読んでいただければ幸いです。
まずは、加工のメリット・デメリットを
お伝えします。
他店のHPと少々見解が違うところがありますが、
出来る限り真実を正確にお伝えしています。
●デメリット
・紬（特に本場結城紬などの真綿糸の物）は風合いが変わります。
「風合いは変わりません。」と言い切っている
呉服屋さんもありますが、それは嘘です。
間違いなく風合いは変わります。
綸子・ちりめん等は、風合いが変わったことが
ほとんど分かりません。
・お手入れはパールトーン加工の取扱店に出さなくてはいけない。
一般的なクリーニング店にシミ抜き・丸洗い等をお願いすると
撥水性能を損なう恐れがあります。
・長時間正座をするとシワになりやすい。
お茶席などで正座する場合は、加工がしてあると
シワになりやすくなります。
・その他
通気性が20％程度損なわれるという試験データもある様ですが、
これは、着ていても気づかないと思います。
●メリット
・突然の雨でも水ジミになりにくい。
水分に対して優秀な加工です。
多少の雨に降られたくらいでは、水ジミになったりしません。
・飲み物をこぼしてもリカバリーできる場合が多い。
成人式や結婚式、パーティ等で飲食する場合に、
飲み物を着物にこぼしてしまっても、そのまま下に流れ落ちて
くれるので、シミになりにくいです。
・シミが付いてしまった場合でも、加工していない物より
シミが落としやすい。
※シミ抜き料金も安くつく場合が多いです。
・カビが生えにくい
パールトーン加工には抗菌作用もあり
カビに対して有効です。
ただし、完璧にカビを抑えるわけではありませんので
着物の保管方法にはご注意ください。
だいたいのメリット・デメリットを挙げてみました。
高額な着物にパールトーン加工などの撥水加工をするのが
心配な方もいらっしゃると思います。
当店では、撥水加工は無理にお勧めするものではないと
考えています。
疑問点があったら、お気軽にご質問いただければ
出来る限り詳しくお答えします。
また、ご来店いただければ、
パールトーン加工済みの着物や生地を実際に
触って体感していただけるようにしています。
パールトーン加工が気になる方は
お気軽にご来店ください！！！
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