皆様こんにちは。

いきなりですが、皆様は

「黒絵羽織（くろえばおり）」をご存知でしょうか？

団塊の世代と呼ばれる方々は、

お子様の入学式や卒業式で着られた方も

多いんじゃないか？と思います。

所説ありますが、実はこの黒絵羽織は

戦後、物のない時代に、小紋や無地の上に羽織って

格を上げるという着方から流行りだしたと言われています。

「今、持っている小紋や無地（時には紬やウール）の上に

黒絵羽織を羽織れば、フォーマルな場面でも大丈夫ですよ」

というセールストークと共に、一世を風靡したのが

この黒絵羽織です。

私の祖父や父の時代には、

どれだけ仕入れても追いつかないと言われたくらい

売れていたそうです。

私自身の記憶にはありませんが、当時の写真を見ると

入学式、卒業式には、母親のユニフォームか？と思うくらい

多くの方が黒絵羽織を羽織っていました。

しかし、時代と共に「羽織で着物の格を上げる」という

考え方もなくなり、黒絵羽織を作る方も減って

今では、あまり必要とされなくなってしまいました。

今回のご相談も、そんな黒絵羽織のリメイク。

ハサミを入れるのは、ちょっともったいない気もしますが、

御朱印帳にリメイクします！

先日ご紹介した、この御朱印帳の表紙を

黒絵羽織で作らせていただくことになりました。

この辺りの柄を表紙に使えるといいなぁと

思いつつ、型紙を当ててみます。

お客様は、旅先で御朱印集めをしていらっしゃるそうで、

こちらの黒絵羽織から2冊の御朱印帳を作らせて

いただくことになりました。

世界に一冊しかない御朱印帳で、

旅の思い出と共に、黒絵羽織の思い出も一緒に

とっておけるんじゃないでしょうか。

御朱印帳（旅ノート）は、着物の生地、半衿、帯等

色々な物で作成できますので、ご興味がある方は

お気軽にご相談ください。

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着物のことなら何でも、やまぶん呉服店にお任せください。

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