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やまぶん日記

綴織(つづれおり)の魅力

店主の日記

2024/1/20

皆様こんにちは。

 

大垣は、朝から雨 ^^;

明日まで降り続く予報が出ていて

憂鬱な気分です。

 

さて、そんな時は、気分を変えて着物の話でも(笑)!

 

このブログでは、初めてご紹介するかもしれませんが、

今日は「綴れ織り(つづれおり)」の話でも書こうかと・・・

 

トップ画像は、私物の角帯。

祖父→父→私と、親子三代に渡って使っている

綴れ織りの角帯です。

 

「綴れ織り」と聞くと、着物に詳しい方は

「爪掻本綴(つめかきほんつづれ)」を思い浮かべるかもしれません。

あまり詳しくない方は「綴れ織り」って何?って

感じでしょうか?

 

「綴れ織り」とは、西陣の某機屋さんの言葉を借りれば

「 横糸をだぶつかせ、縦糸が見えないように打ち込みを多くした織り方 」で

平織の一種です。

 

「そんな説明じゃ分からんわ!」とお叱りを受けそうですが、

一般的な西陣織と比べると、その違いは一目瞭然です。

 

 

↑これは、以前ご紹介した一般的な西陣織の帯。

織の組織を拡大すると

 

 

縦糸、横糸がハッキリと分かります。

白一色の縦糸に、色と紫の横糸が織り込まれて

淡い紫の地色を表現し、柄の部分は、それぞれの色糸が

織り込まれているのが見て取れると思います。

 

一方「綴れ織り」の方は

 

 

縦糸が全く見えず、表面からは

横糸だけしか見ることが出来ません。

 

一般的な織り方より、織り上がりが厚手になるのですが、

その分、横糸をたくさん使うので、昔から

「綴れ織り」は贅沢な織り方だと言われていました。

 

この角帯には、柄が入っていないのですが、

「綴れ織り」で柄を表現する場合、その最高峰と

言われる技術が「爪掻本綴(つめかきほんつづれ)」です。

 

これは、帯を織る時に、人の爪を使って

搔くように織られているので、そう呼ばれています。

これ以上は、言葉で表現しても想像できないと

思うので、川島織物のYouTubeをご覧ください。

 

「 川島織物 つづれ織りの製作現場 」

 

この「爪掻本綴」は、芸術性も高く

織るのに手間も時間もかかるので、価格も高くなります。

 

 

なんとなく「綴れ織り」って、手間がかかって

贅沢な織物で、芸術性もあり高い物っていう

印象を持たれたと思います。

 

しかし、私個人としては「綴れ織り」の最大の魅力は、

その締め心地と耐久性にあると思っています。

 

まず、一度締めたら緩みません。

角帯を締める時って、多少の緩みを考慮して

少しキツ目に締めるんですよ。

しかし「綴れ織り」の場合、あまりキツクし過ぎると

緩まないので、苦しくなってしまうこともあります。

 

そして、締め心地。

言葉だけでは「何言ってるの?」と思われると

思いますが、「綴れ織り」は硬くて柔らかいんです(笑)。

※新品の時は、少々硬さが強いと感じます。

その何とも言えない風合いで、締め心地は抜群です。

 

最後に耐久性。

祖父、父と使って来て、三代に渡って締めている

帯なんですが、私だけでも20年以上は使っています。

しかも、あまりに締め心地がいいので、この帯ばかりを

締めています。

 

 

かなり、ホツレて来た箇所がありますが、

直しながら、まだまだ使えそうです。

なんとか四代使い続けることができないかなぁと

思っているくらいです。

 

こういった理由から、よく着物を着る方には

「綴れ織り」の帯を一本は持っていてもらいたいと思います。

 

「あの人、いつも同じ帯だわ」と言われてしまうくらい

出番の多い帯になるかもしれませんよ(笑)!

 

先ほどご紹介した「爪搔本綴」だと高額な物が

多いのですが、爪を使わず、織機だけで織った

比較的お値打ちな帯もあります。

ご予算にあった締めやすく、耐久性のある帯を

ご紹介させていただきますので、

気になる方は、お気軽にお問合せくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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