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着物の知識
価格差
2023/8/25
皆様こんにちは。
夏も終わりに近づき、浴衣を洗ったり
クリーニングに出したり、タンスにしまう
準備をしている方もいらっしゃると思います。
さて、そんな浴衣ですが
最近ではプレタ(仕立て上がり)の浴衣が
増えてきました。
一言にプレタと言っても、価格差が大きくて、
何が違うの?と思われる方も多いと思います。
そこで、なぜ同じプレタ浴衣でも
価格に大きな開きがあるのか?
反物の浴衣しか扱ってない当店だから
言える事も含めて書かせてもらいます!
長くなりますが、最後までお付き合いくだされば幸いです。
世間には浴衣・帯・下駄の3点セットで
5,000円前後の物から、
浴衣のみで50,000円を超える物まで色々あります。
他のサイトでも、浴衣の価格差について
いろいろ書かれていますが、だいたいの場合
・仕立方の違い(ミシンor手縫い)
・生地の違い
・柄の出し方、染め方の違い
について書かれています。
仕立方の違いについては、トップ画像を見て
いただければ、手縫いとミシンの違いは
一目瞭然だと思います。
しかし、あまり書かれていない事ですが
生地の違いで大きいのは
・浴衣用に作られた反物
・反物ではない広幅の生地
です。
前者は、ある程度の厚みがある生地で
後者は、ペラペラの生地と感じることが
あると思います。
また、反物ではない広幅の生地を
使っているので、写真の様に断ち目かがりが
必要になります。
※通常の浴衣・着物では必要がない処理です。
そして、私が一番大きい差だと感じて
いるのが寸法(サイズ)です。
世間で売られているプレタ浴衣の
サイズ表記を見ると
・身丈(適応身長)
・裄
・袖丈
しか表示されていません。
サイズ表記として、MとかLと表記してあるものも
販売されていますが、身幅についての表示は
見たことがありません。
標準寸法(身幅)と比べてみると
狭いのが分かってもらえると思います。
実際に測ってみると
一般的な標準寸法
後巾 8寸(約30cm)
前巾 6寸(約22.5cm)
おくみ巾 4寸(約15cm)
合計 約67.5cm
に対して、プレタ浴衣は
後巾 7寸3分(約27.5cm)
前巾 5寸8分(約22cm)
おくみ巾 3寸7分(約14cm)
合計 約63.5cm
身幅全体から見ると(上記寸法×2)
約8cmの差になります。
プレタ浴衣にもいろいろあるので、
一概には言えませんが、価格が安い物は
広幅生地から、できるだけたくさんの浴衣を作り、
一枚当たりのコストを抑えたいので、身幅が狭くなる傾向にあるようです。
ここで問題なのが、販売する時に
殆どの場合、身幅については無視されている
ということです。
体型に対して、身幅が狭い浴衣を着ると、
どうしても胸元が開いてしまったり、
歩いているうちに、裾がはだけてしまったり・・・
だらしない印象になってしまいます。
心配される方は、プレタ浴衣を購入される際に
身幅について聞いてみてください。
ちゃんとした店なら、その浴衣が合っているか
答えてくれるはずです。
色々書いていると、プレタ浴衣の批判っぽくなって
しまいますが、価格が安く気軽に着れるという
メリットは、とても大きいと思います。
是非、上手にプレタ浴衣を買ってもらえれば幸いです。
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