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やまぶん日記

左前で炎上

店主の日記

2023/4/21

皆様こんにちは。

 

今日は、ちょっと真面目な話し。

 

Yahoo!ニュースにも取り上げられたので

ご存じの方も多いんじゃないか?と思いますが、

きものイベント「銀座 今昔きもの大市」の

ポスターが「左前」だと物議をかもしているようです。

 

ちなみにトップ画像は、自撮りのため

反転して「左前」になっている私の写真(笑)

 

さて、この「左前」ですが、きもの関係のイベントや

SNSで度々炎上しております。

 

ちょっと前は、スマホのインカメラで自撮りすると

左右が反転した画像になるため、女優さんを含め

多くの着物姿が左前になってしまい、色々なところで炎上していました。

 

また、あるデザイナーが某デパートのイベントで

左前の着付けを推奨して、デパートの公認を得たかの

様な発言で炎上したこともありました。

 

話を戻して、今回のポスターですが、

イベントのプランナーが

「着物は、もっと自由にコーディネートしてもいい」と

反論したことも炎上の原因になっているようです。

 

自由なコーディネートって何でしょうか?

 

着物は日本の民族衣装であり、伝統衣装でもあります。

しかし、時代と共に変わっていく部分があっても

良いと思いますし、頑なに守り通すのも良いと思います。

 

例えば、和装の第一礼装である留袖は、

ちょっと前まで着物と同じ形をした

白の「下着」を重ね着していました。

時代と共に簡略化され「下着」ではなく「比翼仕立」になり、

現在では「下着」を着る方は、ほとんどいらっしゃいません。

その証拠に「留袖 下着」と検索しても、本来の下着ではなく

肌着しかヒットしません。

 

コーディネートの例で言えば、

普段着にレースの重ね衿を合わせて可愛らしく

コーディネートするのも良いでしょう。

アンティークの着物に、ブーツを履いて

とても素敵なコーディネートをしている方も

いらっしゃいます。

 

しかし「左前」だけは、なかなか世間に受け入れられません。

それは左前が「死に装束」を想起させるからでしょう。

 

左前にして着物を着ている人を見て、

不快に感じる人もいるでしょうし、口には出さなくても

「なんて非常識な人だ」と思う方も多いと思います。

 

他人を不快にしてまで押し通すファッションって

おかしいですよね。

 

例えば、結婚式に黒の五つ紋付(最近は喪服と呼ばれることが多い)

を着て出席したらどうでしょう?

本来の意味からすると、黒の五つ紋付に錦の帯で結婚式に

出席するのは問題ありません。

しかし、最近の感覚では、やはり「喪服」の意味合いで

とらえる方が大半なので、NGなファッションでしょう。

黒の五つ紋付で結婚式場に現れた女性がいたら、

不快に思う方もいらっしゃると思います。

 

「オケージョンスタイル」や「オケージョンコーデ」という

言葉がある様に、和洋を問わず、式典・祭典の場には

最低限のドレスコードがあります。

 

また、カジュアルなファッションでも、公の場で

着る以上は、最低限他人を不快にするファッションは

慎むべきではないでしょうか?

 

歴史を振り返れば、古代には「左前」でも

問題なかった時代もあります。

もっと先へ行けば、左前が許容されたり当然になる

時代が来るかもしれません。

でも「今じゃないでしょ」というのが、私の思うところです。

 

「着物って難しそう」とか

「着物のルールが分からない」と着物を敬遠する方も

多いと思いますが、そんな迷った時のために

私たちがいます。

 

着物に迷った時は、「やまぶん」なんて知らない店だし・・・

と思わず、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

皆様の楽しい着物ライフをお手伝いしたい!というのが

私たちの願いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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