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やまぶん日記

【大島紬】こんなことがあるとは・・・

大島紬について店主の日記織物

2022/10/12

皆様こんにちは。

 

本日は定休日ですが、昨日ちょっとレアなことがあって

一人でちょっと興奮しています(笑)

 

トップ写真を見ただけで「おっ!なかなかレアな大島だ!」

と思われた方は、なかなかの着物通です。

 

お二人のお客様から大島紬をお預かりしたのですが、

そのお二人とも「一元7マルキ」の大島紬だったのです。

 

大島紬は、精細な絣の柄が魅力の一つですが、

その絣は「マルキ」で表されます。

 

一般的に、5マルキ、7マルキ、9マルキがあり

数が大きくなる程、精細な絣になり、価格も高くなる傾向にあります。

しかし、現在ではそのほとんどが「カタス」と呼ばれる

T字型の絣で構成されていて、風車型になる一元(ひともと)は

かなり珍しい物になりました。

 

「マルキ」と「一元・カタス」について、詳しくは廣田紬さんという問屋さんが

詳しく書いていらっしゃるので、興味のある方は読んでみてください。

 

廣田紬さんの記事はコチラ

 

 

 

 

トップ画像の大島紬を拡大した写真。

経糸に絣糸が2本並んでいて、絣の粒が風車型(井桁状)になっています。

 

 

そして、別のお客様からお預かりした藍大島。

こちらも一元絣で織られています。

 

「カタス」と「一元」、何が違うかというと、

一元の方が、絣の一粒一粒が大きく見え、詰まって見えるため柄の表現がクッキリと見えます。

カタスは精細に見えるかもしれませんが、ちょっと薄っぺらく感じてしまします。

 

初めの方に「一元」は珍しくなった。と書きましたが、

一元7マルキの大島は、ほとんど見なくなりました。

たまに問屋に置いてあっても、かなり高額です。

一元9マルキにいたっては、私も一度しか見たことがありません。

 

皆様のお手元にある大島も、一度確認してみてください!

絣の粒を見ながら、どう織られたかを想像するのも楽しいですよ!!

 

 

 

 

 

 

 

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